About Book

ブログ「数学者の一人ぐらし」のカテゴリ「Book」に投稿された全てのエントリーです。新しいものから過去のものへと並んでいます。

前のカテゴリはBieberbach conjectureです。

次のカテゴリはcryptographyです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見て下さい。

アーカイブ

メイン

Book アーカイブ

2007年1月 6日

Sheldon Axler

Linear Algebra Done Right
Sheldon Axler
Springer
http://www.axler.net/
この本は線形代数の教科書である。
しかし、普通の本と違う点は、
決して行列式を使わないのである。
この方法で学ぶことは、
将来無限次元の
線形函数解析へ進むときには
非常に都合がよいだろう。
巻末の問題集の解答集を手に入れるには、
出版社に是を教科書として使うことを言えばよいらしいが
意外と厳密で、教科書で使うからと申し込んだが
それを証明できなかったので拒否された。
実際是を教科書として使うことはまだできていない。

2006年12月27日

佐藤幹夫

ソリトン方程式と普遍グラスマン多様体
上智大学数学講究録
佐藤 幹夫 述
野海 正俊 記
ソリトンは水辺に突然現れる波のこぶだが、他の干渉波に影響されず
壊れないで移動していく独立波である。
非線形偏微分方程式の解として導き出される
これらの方程式は、代数的に見ると
佐藤先生が考え出された、グラスマン代数に到着する。
この瞬間、応用数学が純粋数学に変貌して
僕らから遠ざかる

森本光生

球面上の超函数
上智大学数学講究録 no.12

森本先生は、多彩な人で、数式処理などのコンピュータに数学をやらせる
ことにも詳しい。昔、ワープロが普及し始めたころ、
確かPC8800というNECパソコンで、プリンタに数式を印刷させる
フォントをBasic 数学という雑誌で公開され、ぼくは森本先生に
あつかましくも電話して、ファイルをいただいたことがあった。
太字にするには、プリンタが左から右へいくときと、右から左へ帰るときでは
微妙にずれることを逆用して、文字や式を強調するなどのテクニックがあった。
これは、マシンとプリンタの相性に極力依存しており、まったく汎用性はない。
しかし、このような名人芸を考え出された人物を僕はいつも尊敬する。

加藤敏夫

行列の摂動
A short introduction to perturbation theory for linear operators
Springer
の翻訳
訳者 丸山徹先生は、河田先生の講義を聴きにきていた。
この講義は、慶応大学の博士課程の講義で、フーリエ解析や超函数論
などであったと思う。夏のある期間、矢上台の校舎には蚊がいて
丸山先生がいつも蚊取り線香を持参されていたことを思い出す。

2006年12月18日

古田孝之

線形作用素への誘い
古田孝之著
培風館
この書物には、Numerical Range について説明がある。
古田先生は、函数空間の分野で自分の派閥を持っており
Furuta grand inequality
をヒットさせた。
すごく有能でかっこいい。親分肌で子分epigonenが多い。
(能力があるから許されるが、
成功までの下積み時代のはなしはとまらない。
deBranges 先生もそうだな。
数学者にはそのような傾向があるのかな。)

2006年12月11日

Holland,A.S.B.

Introduction to the theory of entire functions
Holland,
Academic Press

レベルの高いところまで要領よく説明

2006年12月10日

吉田耕作

スペクトル解析
吉田耕作著
共立出版

この本は古本屋でしか見つからないだろう
吉田耕作はきわめて簡潔にすべてをまとめる。
何回も読み直さないと理解が困難。
ぼくはその簡潔さを好む。

高木貞治

解析概論
高木貞治著
岩波書店

高木貞治はいわずと知れた
黎明期における日本数学会の中心人物である。
類体論という代数学の分野を切り開いた。
しかし、一方で多数の著書(整数論、代数学講義ほか)があり、
いずれも古典として貴重なものである。
解析概論は、初版が1938年となっており、
ぼくは学生時代に買った1965年の改訂第3版第六刷を持っている。
初版版では、本文はカタカナで
外国人の名前はひらがなで書かれていたとおもう。
最後のルベーグ積分まで読んでおけば、
大学学部における解析(微分積分)はひととおりマスタできていると考えてよい。
じつは、何の予備知識も必要なく書かれているのだが、
本当にそれを理解するには
何度か読み直す必要がある。
また、2度おそらく3度と読み直すたびに発見をくれる、
このように書かれた本はそんなには多くないと思う。
あと、気がつかないかもしれないが、ユーモアがあちこちに隠されている。
高木貞治の講義は必ず始業から10分遅れて開始したそうである。
学生がその10分間に予習できるようにとの配慮であったらしい。

2006年12月 9日

山内恭彦・杉浦光夫

連続群論入門
山内恭彦・杉浦光夫著
新数学シリーズ
培風館

新数学シリーズはもはや新しくないが、
このシリーズには名著が多く
大切な事柄をコンパクトにまとめている

丹羽 敏雄

微分方程式と力学系の理論入門
丹羽敏雄著
非線形現象の解析に向けて
遊星社

コンピュータグラフィックで解の様子を直感的に表現してくれる

加藤 敏夫

位相解析
加藤敏夫著
共立出版

古典。「函数空間論」の改題として出版された。
具体的な函数空間から一般論への導入が書かれている。
おすすめ。

続きを読む "加藤 敏夫" »

阿部 龍蔵

ベクトル解析入門
阿部龍蔵著
サイエンス社

初等的な本。物理学の立場から書かれている。

2006年12月 8日

堤 誉志雄

偏微分方程式論
堤 誉志雄
培風館

非線形シュレディンガー微分方程式の定義がされている。野原先生との勉強会で使用。
微分方程式では複素関数は解析関数として表されないようだ。複素数は出てくるのだけれども
実函数としてのアプローチが僕には新鮮に映る。

一松 信

ベクトル解析入門
一松 信
森北出版

私が大学生のとき最初に学んだ、解析学序説 上巻、下巻。微分積分の書物だがもう一度読み直す必要あり。当時はほとんど理解していなかった。

一松先生には数学会で一度だけお顔を拝見したことがある。
整数論、コンピュータ数値計算、多面体の幾何学。暗号の本も書いている。
しかし、なんといっても多変数函数論の書物は一級品。古本屋でも出るたび高い値段で
一瞬に売れる。ぼくはまだ持ってない。
とにかくこれほどすごい何でもこなしてしまう数学者はない。

ただし、論文は見たことが無い。僕の不勉強がりゆうだけれども。

2006年10月21日

中村 正弘

中村正弘(1919年(大正8年)1月11日生まれ~)
東北大学理学部出身。

関数解析入門 槙書店
これは関数解析からバナッハ代数についての入門書で
きわめて平易につまり難しいことを一番簡単な方法で
一気に現代数学まで連れて行ってくれるありがたい書物である
中村先生は非常に実力がある人だと思う。ところがこの中村先生は
推理小説を書いているという。読んでみたいと思った。

ペンネーム:天城一

『天城一の密室犯罪学教程』(天城一:著,日下三蔵:編,日本評論社,2004) ISBN:4535583811
『島崎警部のアリバイ事件簿』(天城一:著,日下三蔵:編,日本評論社,2005) ISBN:4535584265
『「密室」傑作選 甦る推理雑誌5』(長編『圷(あくづ)家殺人事件』を収録。ミステリー文学資料館:編,光文社文庫,2003)ISBN:4334734588

■著作リスト
http://homepage3.nifty.com/DS_page/amagi/list.htm
http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/amagi.html

アーカイブ